保育所

言葉なんて子を捨てる親と保育所のやりとり

入院八日目

もう気付いたら一週間めなんですね。早い。 昨日は夕食後出歩いて、金下ろして抱き枕買ってきた。売り場で一番大きい羊の抱き枕。今週二十三になるのに……と思いながら購入し、元気に「自宅用なのでラッピングはいいです!」と言い放った。そして眠る。大好き…

入院七日目

昨日、同室の人と話したんですが、一時間半くらいためになるありがたい話を聞くのは流石に疲れました。悪意はないんですけどね。でも同室の人の顔がわかって、少し話せただけでも嬉しいというか、楽になれます。共有スペースの人間と知り合うことで、少し警…

入院六日目

昨日、ぼんやり病棟に一つのラウンジで本を読んでいると、同室の青年が話しかけてくれた。話してみると歳が一つしか違わず(ぼくの方が上)、同年代ということで二人とも安心して話し合った。同室のもう二人は三十と四十らしい。四十のほうはやばい人らしい…

入院五日目

前日、ナースに不安を訴えたところ、それがどう伝言ゲーム式に改ざんされていったのか、ぼくはあまり医者と話すことに積極的ではないというのに、医者と話すことが決定した。善意を止めるものはない。 そもそも、病棟医はぼくの警戒に値する人物だったのだ。…

入院四日目

何にせよ有用性のあるものを書きたいけれど、ぼくはだいたい有用とは反対のところにいるので、毎日感傷や感情を書いてしまう。世の中は有用性ばかり求めるから、ぼくも求められたい。ライフハックはぼくが知りたいくらいだ。ぼくは有用でないことばかりを書…

最近読んだ本、見た映画

当たり前だけどネタバレあります。そんな最近のないから別にいいだろうけど。 映画。 『新宿泥棒日記』大島渚監督 Netflixの検索の使いにくさはまじでどうにかしてほしい。寺山修司を検索したらなぜかこれが出てきたので見た。ジャン・ジュネの『泥棒日記』…

入院三日目。

夜中、病室で誰かが何かを音読していてうまく眠れない。「なんでそんなもの読んでやがる」「困るんだよなあ。なあ」隣の人が言う。対角の病人はいびきをかいてる。ぼくはもうナースに伝えようとしていたのだが、また眠ってしまった。 朝、「カーテンを開けま…

入院二日目2

タイトルが通院になっていた、本当に頭がぼけてる。修正。 一日に二回も日記を更新するなんて、しょこたんブログかよって感じですが。忘れてしまうことを備忘録。日記というよりメモ帳という感じで書きます。 通院で診てくれていた先生が診てくれるものかと…

入院二日目

ここは思春期の患者もいるらしく、思春期の患者が一番元気だ。そしてその次がそいつらとつるんでいる奴で、最後尾にぼく属する思春期を終え、若者ともつるめない奴らだ。順々に生気をなくしているようだが、どこも明るい奴がいて、明るくない奴がいて、中間…

入院一日目

今入院初日を振り返るにあたって、夕方というかなり早い段階で草稿を書き始め、そのままいけば書き上げてしまおうという考えはいささか軽率に過ぎないかという憂いがいささかあるものの……? 修飾や長い名詞が一文を長々と断定と句点を避けるかのように蛇行し…

入院します

周りには前もって言っていたんですが(そしてブログでも言っていたんですが)、入院します。急に電話かかってきて、「月曜日の九時半に来てください」と言われ、二、三会話を交わして、九十秒にも満たない電話が切れました。自分で決める物事より、他人に決め…

小説

僕にはないものが多い。夢もないし金もないし将来的なヴィジョンもない健康体でもない。ないものづくしだが、最悪なのはこれでもまだ最低ではないことだ。なにもないということで一から始めたがるが、なにもないことはゼロじゃなくてマイナスだ。始める暇が…

捧ぐように笑う(迷信の話)

僕は時おり変な思考がこびりつくことがある。それを払うのに必死になることも、こびりついた思考が自分のふるまいの表面を覆うのをただ見ていることもある。小学生の頃には、人と同じ言葉を同時に喋ると魂が持っていかれると思っていた。そのために人が喋ら…

小説

思いつきで小説を書きました。よくある掃き溜めだけを見て、大人になったつもりの奴の書く小説みたいだとは思うんですけど、吐き出しておかないと立てる腹も下しそうなので吐き出しておきます。 よくもまあ、こんなに多くの売女がいるもんだ。インターネット…

非道徳的なスローガン

街を歩いているとペンキの匂いがした。顔を顰め、睨むように工事のシートを眺めると、半年ほど前に閉まった店が服装を変え、名前を変え、中身を変え、そろそろ生まれ変わろうとする最中であった。しかし簡単に人間は死なず、ほぼ道徳的なスローガンにおいて…

呆け、呆れ

九月に恐怖を抱いている。去年の九月に入院し、三ヶ月間の大いなるロスタイムを過ごしたからだ。風邪薬でハイになって手首を切り、翌日風邪薬でハイになって首を切り、その翌日には閉鎖病棟の隔離室でおおいびきをかいて寝ていた。退院した理由は市販睡眠薬…

日常と雑感

ストップウォッチを眺めて一秒の意外な長さに驚くように、毎日思ったよりも長い。何回も実感する。思ったよりも長く、思ったよりは平凡な日常が思ったよりも過酷にやってくる。 毎回、うまく自分が二十四時間をやりすごしているのが不思議に思う。前任の自分…

眇で普通への距離を測る

なにか経験するたびにその足跡を振り返り、こうやって文章を書いている。ここ数ヶ月の日常から変わったことといえば、バーに行くことだった。バーに行き、ぼく(と友人)は今まであったことをさらうように話す。笑ってもらえると嬉しいし、楽しい。酒もおいし…

出荷できない語り口調で

友達と飲みに行って、調子良く不幸を笑うことができた。不当ではない不幸は恥だ。だから笑い話にできる。 毎日が多少の差こそあれ、ほとんど同じ毎日が続いている。毎日が変わらないことは不幸なのでしょうか。二十二歳にとっては、これから先の一ヶ月は永遠…

死にたいことが免罪符かのように

カレンダーにバツをつけるように、一ヶ月に二週おきに心療内科へ通う。その足並みが家の柱に身長を刻むようになればいいのに。変わりない日々が続き、メトロノームのように秒針が、長針が、短針が、そしてカレンダーが、ぼくの人生を少しずつ前に進めていく…

蛙かおたまじゃくし

物干し竿がないので、カーテンレールに様々なものを吊るして生活をしている。洗濯物、着ることがないため洗ったのかどうか定かではない服、風鈴、ドライヤー・・・・・・。殺人鬼が獲物を飾るようになんでも吊るしているのだが、そうなるとカーテンの明け閉めにや…

営みから遠く離れて

5ちゃんもヤフー!ニュースも正しい人にまみれて腹立たしいばかりで、本音なんかなんも素晴らしくないよと思ってしまう。浮いているみたいな自分の立ち位置はどこからどう見ても正しくなく、それでさらに卑屈になってしまう。人のことを気にしないようにする…

子供たちはどこに消えた(日記)

都会に住み始めて、初めての夏が来たような気がした。そう思って過去をなぞっていると、大学一年の頃も都内に住んでいた。全く記憶がない。都会(それも東京の人々と比べてというより、過去の自分のいた地方から見ればの都会)に住み始めて、思えば遊ぶ子供を…

祖母が死んだ。二三か月前に入院し、そのまま引きずられるようにして死んだ。そんなに仲良かったわけでもないし、頭の悪い人の常として子供や孫がたくさんいるので、向こうとしてもあまり関心があるわけではなかったと思う。 生きることは困難さを増していっ…

1000年後の日記

人間は人間自身の認識において、これから特に本質を変化させることがないだろうなという希望的とも悲観的とも言える推測をぼくは持っていて、これを希望的と捉えるならヒューマニズムかと思う。自我の範囲は科学がどうこういう問題ではなく、やはり人間が信…

もう六月かよって毎年言ってる

芸能人のブログ見て、kindle readingでBL漫画読んでってやってるともう六月になってしまった。ニートは一日が一ターンしかないとよく言いますが(今日初めてそれを知りましたが)、ぼくは三日に一ターンくらいしかない気がします。 今日は友達とスタジオに行っ…

小噺

「おーい!かあさん」 若い男が、母を呼んでいます。若いといっても、見た目は貧相で、痩せこけ髭は伸びきって目は落ち窪み、若者らしい活気は全く見てとれません。それもそのはず、男は幼い頃から病気持ちで、それも一個や二個の病気ではなく、臓器も継ぎ接…

日記

日記という、もっともつまらないタイトルをつけました。これには人生を連続的な運動として営んでいく上での諦観がありまして、人がどうだとか、他人にはもちろんなったことがないので、あまり悟りきったふうなことを言えないのですが、自分の考えがわたしは(…

近況

今を言葉で修飾してもすべてうつろいゆくんだよな。という気持ちになると、なんだかすべてを投げ出したくなります。気分とモード、気持ちが流行りのようにやってきては急かし、振り返るとかつていた場所は懐かしいくせにみすぼらしく思え、かといって今が素…

人生(小学六年生まで)

● 男は病院から帰ってくると、キーボードを叩き続けた。男は、他者がほとんど苦手になりつつあった。他者よりも、自分が存在していることが不快で仕方なかった。通院の途中、食事をすることの主体性に気づくと、食事をすることと何を食べようか悩むことの主…