保育所

言葉なんて子を捨てる親と保育所のやりとり

また同じ列に並ぶ

 また手首が切りたい。たぶん、ぼくの自傷は手首を切って自分を罰するという、内部で完結するわけじゃなくて、人にかまってもらいたいっていう形なんだと思う。自分のことなんか全然わからないけど、そんな感じかなって思う。

 また、前の入院の時みたいになるだろう。前の入院の時は薬を大量に持ち込んで飲んで、それがバレて退院させられた。医者はカンカンに怒って、「君は病気じゃないよ。ただおかしいだけだよ」と言った。退院の日、退院の挨拶をすると、何も知らない患者はにこやかな目を向け、全て知ってるナースは無表情だった。こうやって、ぼくはときおり台無しにする。だから人間と距離を取ってたんだ。今年の前半は。忘れてたなあ。

 さっき、意気揚々とカッターと包帯とガーゼとハサミを買った。往復四十分も歩いてね。馬鹿みたい。人と仲良くなって、心配って形を欲しがって、それで呆れられていく。心配って形が欲しいのかな? わからない。自分にさえわからないことをわかってほしいのかもしれない。わからないけど。それを使うのかはわからない。たぶん、今日を眠れたら使うことはないと思う。今日を乗り越えられなかったら、使うかもしれない。まあ、死なないけど。脅しのように医者が言った。「切ったら他の病院ってこともありますからね」が気にかかる。予言みたいだ。ぼくの手首の傷は平行で、ジョイディヴィジョンのファーストみたいになってる。

f:id:freak_tanatra:20181015192036j:image

 この線の列に並ぶのかな。また。この線たちは大黒柱に刻む身長とは逆に、何も成長してないことを表す。人に叱られたり、呆れられたり、なんでしたいのかもわからない。だから人と関わるのは向いてないのかもしれない。病院という社会があって、好かれて、嫌われて、それから追い出されて……悪いように考えて、それを使って満足してる。満足してるのかな。そうじゃないかも。衝動を消したい。