反日常系

日常派

退院したけれど

 退院したけれど、入院前から何ら変わっていない気がするのは変えようと努力していないからでしょうか。変えたいのだけれど、努力が身につかない。退院当日は友人が遊びに来るのを首を長くして待っていたら、電車を乗り間違えて友達は埼玉のど田舎にたどり着いてしまっていた。というわけで、家をやめて、いつもの通りバーに行くことになった。バーにはぼくがブログのURLを送ってもなんの返信もない出版社関係の人がいて(別にそのことを何ら怒ったりとかはしてないけど)、絡むのに格好の理由になるので絡んだ。音楽に詳しいので許している。よく「若いのによく知ってるね〜」と言われる。「友達がいなかっただけです」と思う。

 何人かの人と気持ちよく話して、ブログのURLを教えたりして、初対面の人に人生を説教されたので帰った。「手首を切る理由なんて大したことないでしょ?」なんて言われて、「じゃあ逆にてめえの生きてる理由にさしたる素晴らしい理由があるのかよ」と思った。なんで俺より長く生きてるだけで偉いんだよクソが。と思うけれど、ぼくの「クソが」は売り物にならない「クソが」なので、「クソが」と思う度に虚しくなって、汚い感情を売り物にできている人々がとても羨ましく思う。

 悪魔がいるのなら十字路に呼び出すまでもなく、家まで行って魂を押し売ってやるのになあ。ゲロを吐いた。

 

 こうやっていつもの生活を装飾して、今だに売り物にさえならないでいます。自分の中に売れるものがあればいいけど、今のうちは見つからないな。やはり部屋に帰ると何もできずに睡眠してしまって、何もしていない。生活に飲まれてる。何か、生活にもっと素晴らしくなくてもいいから変化を。変わったことと言えば、月曜日、病院の人とお茶をしてきます。楽しくなればいいな。人と会う生活になればいいな。