反日常系

日常派

病みツイート

 親元と自分の部屋を行ったり来たりしている。病院の医者はすぐに「それでは入院ですね」と言い始め、次の週には親元に帰るといいと言う。

 特に親はもう憎んでいない。父親はウザったらしいがもう老いたし、病気を引きずって歩いてるのを見るとかなしくなってくる。母親はもともとあまり憎んでなかった。そもそも恨むほど関わりがなかった。もう24歳もあと数ヶ月で終わると言うのに、特に何もやってきていない。友達の頑張りだけは覚えられるが、ぼくは何もしてないから日々が遠ざかる。だから自分の日々は忘れてしまう。

 楽しいことはまあまあある。それは生活とは遠いところにある気がする。未来からも遠いところにある気がする。生活を直視すると、気が狂いそうになる。それでも少しずつ目を慣らしていかなければならないのに。

 今日は髪の毛を切る。一日だけ幸せな気持ちになれる魔法だ。髪を切って、どこに行くのかと言うと実家だ。どこにも居たくない。自分が綺麗になりたいと思うのは自己満足だし、親になんか見せたくもない。でも知り合いとかには見せたい。

 バンドは動く気配がない。みんな何をしているんだろうなあと思う。LINEも全然返ってこないし、忙しそうだなと思う。なんだかんだ自然消滅しちゃうのかな。友人たちとは全然会っていない。髪を切って染めても誰にも見せることは無い。やりたいこともない。文章さえ上手く書けない。なかなか全部のことが上手くいかない。

 何もしたくない。いや、何かはしたい。けれど、何をしたらいいのか。何が人並み以下で、何が人並み以上で、何が得意なのか。稚拙という言葉に脅えている。技術はどれにしても酷く稚拙だ。ギターも、歌も、ブログも、笑われるために書いている気がする。何も楽しくない。人と会うことも無い。親しい人々とずっとくだらない話をしていたかった。