反日常系

日常派

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

退院したけれど

退院したけれど、入院前から何ら変わっていない気がするのは変えようと努力していないからでしょうか。変えたいのだけれど、努力が身につかない。退院当日は友人が遊びに来るのを首を長くして待っていたら、電車を乗り間違えて友達は埼玉のど田舎にたどり着…

明日退院

戻るために入っているのに、戻るために出ていく気持ちにもなって、病院に「お邪魔します」になってから一ヶ月、「ただいま」を経て、「いってきます」なんて言おうとしてる。そこはぼくの家ではない。帰りたい場所なんてない。実母に名前を変えたと連絡を入…

退院します

文章を書き始めたのは、何も素晴らしい意図があったり、目覚ましい回復を遂げたからではなかった。病院で唯一喋れる人が外出していて暇だったとか、そろそろ退院だったとか、昨日友人の同人誌に寄稿してやって文章を書けることを確認したからとか、様々な偶…

入院日記

雨が降っていたから、ほとんど自主的に病棟に閉鎖していた。食堂にいると大きな窓を押さえつけるみたいにして雨雲が張り付いている。朝にすることもなく、一旦外に出て、朝でもやっているスーパーに行った。子供たちが集団登校をしていて、うまく道を渡れな…

疲弊

疲弊している。特に何かしたわけではないのだが、特に何かしたわけではないということが自己嫌悪になって襲ってくる。体が重く、のろまでとんまな動きで右から左、左から右へと動き、外に出れば雨が降っていて引き返す。 何もしていないのに疲れる。ぼくはこ…

書き物が時間に干渉する世界

春の陽気のせいで、氷たちは氷たちであったものたちに変質してしまい、氷たちであったものたちはコーヒーやお茶をコーヒーであったものたちやお茶であったものたちに変えてしまった。 「ねえ、どう思う?」 私があなたに話しかけると、あなたはぶっきらぼう…

入院している

入院している。それについての些事を事細かに説明のような文章で描写するのはやめておこうと思う。そもそも、何を書くべきかさえ検討がつかないのだ。病名がまさかの解離性障害だったこととか、入院のための検査はあまりにもめんどうなのでそれは見たことの…