いつも眠りは浅く、二三時間おきに起きる。よくない夢も押し売られて体力が奪われていく。時折夢と現実の区別がつかないことがあり、記憶の中にないことは夢だと区別しているが、何回も見た夢だと上手く区別ができなくて困ってしまう。 夢の中では僕は死んだ…
老婆が、一人だけ重力に配慮されているかのようなスローモーションでゆっくりと倒れてきた。駅の上りエスカレーターでのことだった。 老婆は杖をよたよたとつきながら、逆Uの字に見えるくらいの姿勢で、エスカレーターに乗るのも三段くらい様子を見て、えい…
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