反日常系

日常派

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

女医の親切なサディズム

精神科に行く。もはや日常の一つになった被分析作業は、靴を脱ぎながら話す女医の脚を眺めすぎず、なるべく気取ってると思われない言葉を探すという地雷原を慎重に歩くような用心深さで行われる。「行われる」というより「行われ<ら>れる」とでも言うような…

医学書の中に踊るリストカットという文字

メンヘラという言葉に手垢がつき、更には一般に広まるようポップ化され、本来の意味からはかけ離れた意味で使われるようになってから随分と経った。ポップ化というのは簡易化と陳腐化を悪意なく表現する為の言葉だ。今ではリストカットも症状の一つとなり、…

日記

薬ばっかり飲んでたら、次の通院までの二週間が体感四日くらいになった。通院だけが時間の指標になり、通院の度に「二(もしくは三)週間経ったのか」と感じ、その度に一日一日がちゃんと過ぎていると思う。ループしているかのような気持ちで日々を過ごして…

全部飲んで三時間だけいい気になる処方箋

遊ぶことも喋ることもなく、平凡な日常を送っている。気の迷いで購入した薬もまだ届かず、荷物は台湾の辺りでうろちょろしているようだ。薬を沢山飲むことは行為としては自傷に入るのだろうが、慣れると自分の健康を害しているとわざわざ認識することもなく…

育ちが悪い。血が悪い

許せなかったことを許さない若さも、何が許せなかったのかを覚える記憶力もなくなって、大体のことは許せるようになってきた。大人になるにつれて、若い頃に大人に要していた理性やそれに伴う行動の理由が、大人になるからといって獲得出来る訳ではないこと…

無題

今日はいつもと違う煙草を吸いたいと思い、コンビニへと買いに行く瞬間。今日はカレーを食べたいと思い、カレーを作る瞬間。そういった一時の気まぐれがなければ紛れなかった気を、ふと思い出して落ち込んでくる。気まぐれはどこから来るのだろうか。心なの…